ルテイン原料 FloraGLO と Lutemax の特許|マリーゴールドから結晶を取り出す製法

Supplement DB 編集部・公開 ・更新

ルテインは、マリーゴールドの花びらから取ることが多い黄色の色素(カロテノイド)です。サプリの原料では、米 Kemin(ケミン)社の FloraGLO(フローラグロ)と、インドの OmniActive(オムニアクティブ)社の Lutemax(ルテマックス)がよく使われ、このサイトのデータでは FloraGLO が 130 商品、Lutemax が 176 商品のラベルに名前があります(2026 年 10 月 16 日時点)。2007 年の 2 社の争いで名前が出た 2 つの製法特許を使うと何が変わるかをまとめます。

1. 概要

2 件とも、マリーゴールドからルテインの結晶を取り出す製法の特許です。5,382,714 は FloraGLO に、6,743,953 は Lutemax にかかわる特許として報じられました(2007 年)。

特許原料何の特許か
米国特許 5,382,714FloraGLO(Kemin 社が独占的なライセンスを受けていた)ルテインを結晶にして取り出し、再結晶で純度を上げる方法
米国特許 6,743,953Lutemax(OmniActive 社は、自社の原料はこの特許にもとづくと説明)水を加えずにけん化し、ハロゲン系の溶媒を使わずに結晶にする方法

2. 背景

マリーゴールドの花びらのルテインは、脂肪酸と結び付いた形(エステル)で含まれています。明細書によると、けん化して脂肪酸を外した抽出物にも不純物が多く、人の食品の色付けにはそのまま使えませんでした。

項目明細書に書かれていること
花びらのルテイン脂肪酸と結び付いた形(エステル)で、そのままでは遊離のルテインではない(5,382,714)
けん化した抽出物不純物を含み、鶏の飼料(卵黄や皮膚の色付け)に使われていた。人の食品の色付けにはそのまま使えない(5,382,714)
溶媒5,382,714 は、再結晶にジクロロメタン(ハロゲン系の溶媒)とヘキサンを混ぜたものを使うのが好ましいとしている。6,743,953 は、ハロゲン系の溶媒は多くの国で食品向けに使えないと指摘している

3. 結果

明細書の例では、5,382,714 はルテインの純度を約 70% から 97% 超に高め、6,743,953 は食品に使えない溶媒を使わずに、ルテインなどを 81〜91% 含む結晶をつくりました。

特許何が変わるか(従来と比べて)
米国特許 5,382,714ルテインの純度が、途中の粗い結晶の約 70%(家畜の飼料向けとされる)から、再結晶で 97% 超(人が食べる用)に上がる。ほかのカロテノイドは 2.18%(うちゼアキサンチン 1.51%)
米国特許 6,743,953多くの国で食品に使えないハロゲン系の溶媒を使わない。結晶のルテインなど(キサントフィル)は 81〜91%(うちトランス型ルテイン 90〜92%、ゼアキサンチン 5.7〜7.7%)
数値は明細書の例の値です。

4. 一次情報

特許の中身は Google Patents の明細書で、2 社の争いは業界紙の記事で確かめました。